評価鑑定
保険金額の設定は対象物の保険価額に基づき決定されるものとなります。しかしながら工場や寺社仏閣、その他の特殊な物件等は、保険価額を確認すること自体が非常に難解であり、更にその保険価額は事業活動に伴い日々変化していくものでもあります。適切な保険価額を算出する、あるいは適切な保険価額となっているかを検証する為、評価鑑定が定期的に行われ、鑑定人は損害保険上の評価鑑定書を作成して、保険契約者、保険代理店、損害保険会社に提出します。評価鑑定書は実際に事故が発生し、損害額を算出する時にも確認される重要なものであり、当社では蓄積された技術や情報を活用し、高い品質精度を保持出来るよう日々研鑽に努めています。
主な対応事案
企業物件や工場物件
現地調査や関係者聴取により、敷地内の建物の配置、面積、仕様、所有の確認、動産の内容、収容の確認等を行い、その敷地内において保険契約を締結する対象物の総額がどのくらいあるかを確認します。最終的には固定資産台帳より算出していくこととなりますが、書面上のみでは把握できない製造工程や、各企業の習わしを読み解くことが、評価鑑定を行う上での重要な一歩となります。
寺社仏閣
遥か昔に建立された歴史ある寺社仏閣の評価鑑定も行っています。一般的な建物とは異なり、建立された時期や様式、使用されている木材や造り等により、大きく評価額が変わっていきます。寺社仏閣については、当時の建設費や収容されている神具や仏具の価額が正確に記録されていないことも多くあり、伝統的な建築、動産類に対する深い知識を問われることとなります。
その他の評価物件
当社で取り扱う物件としては、大学施設や病院、空港等の特殊な施設の評価鑑定もあります。このような事案では、そこにしかないような極めて珍しい機械設備等もありますが、機械の稼働目的や仕様及び製造メーカー等に基づき、合理的な数字の積み上げを行っています。また機密事項となる情報に触れる機会も多くありますが、細心の注意を払い情報管理を徹底します。